集団就職なんて〜用語が、現在も有るのか知らない。
昭和40年には有った。
地方の中学校や高校を卒業した若者達を、都会の労働力とするために連れて行った時代である。
純朴な若者を、一人で連れて行くと初めての都会に怯えるため、同郷の者達をまとめて連行するという合理的な手段だった。
また、連行する交通手段も、可能な限り速い乗り物を用いて、『故郷が近い』という錯覚をさせホームシックにならない、ひいては逃げ帰ることを防止した。
仲間の監視体制を強化する意味もあり、独身寮を設置した。
懇情の別れを告げるため、地方の駅は泣き崩れる見送りで混雑した。
そんな時代もあった。
今では、地方出身の若者が一人っきりで颯爽と便利になった新幹線や飛行機で上京する。
東京駅は、混んでいた。
入社、おめでとさん


